油圧プレスの欠点

世界的に人気な日本製

欠点を挙げる作業員男性のイメージ

あまりよい点ばかりを挙げても公平性に欠けますし、油圧プレスを製造しているメーカーに注文が殺到して残業や休日出勤で従業員が大忙しになってしまいますので、デメリットについてもいくつか解説していきます。 ちなみに製造しているメーカーは日本にもいくつかありその多くは海外の工場にも輸出をしていますので、品質は折り紙つきでしょう。 世界各国で日本製の油圧プレスが求められている、なんとも誇らしいことです。 欠点になりうること、それはオイルを使った製品ですのでそれが原因になる事象が多くなるのではないでしょうか。 これは仕方の無いことのような気もしますが、このタイプのプレスマシーンはオイル漏れをする可能性が潜んでいます。 大量のオイルを動かして作動させるので、そこそこ密封されていてもどこかから漏れてくるのを完璧に防ぐことは難しいのです。 自動車でもエンジンオイルが漏れる故障はよくありますが、一気に流れるように漏れはしなくてもポタポタと少しずつ滲み出てくるのは、油を使うマシーンならば避けることができない現象なのです。 摩擦により磨耗もしますしそれに対応するにはまめなメンテナンスしかなく、「1ccもオイルを逃がさないぞ、絶対にだ」と意気込んで1時間おきに点検をすれば1ccも漏らさないで済むかもしれませんが、それでも防げないかもしれずあまり力むこともないかと思われます。 ですがオイルが漏れたくらいで惨事にはなりませんし、その箇所に適切な処置とメンテナンスを行えば良いのでたいした問題ではありません。 このような保守作業は油圧プレスでなくとも定期的にされるべきですし、その手間が特別にかかるわけではないので欠点というほどではないかもしれません。 ただ多くの油が関係しているため漏れやすいのと、場合によってはそれに伴う火災が発生する危険が少しばかり他のマシーンよりも多いのが欠点になります。 ちょっと良心的に釈明をすれば、ドライバーよりもメンテナンスに手間がかかりレンチよりも火事が起きやすい、といった感じでしょうか。 作動中は大きな音を発することも欠点になりますが、これも他の大型マシーンにはつきものですし油圧プレスだけが責められることではないでしょう。 自宅で使うのならともかく工場で稼動させるのなら気になるレベルの大騒音でもありませんし、もっとうるさい騒音を出すマシーンはいくらでもあります。 それに工場内で働くいじょうそれを気にするのは神経質すぎで、むしろ大きな音を出しているほうが「頑張ってるな、応援してるぜ!」と思ってしまうものです。 夜中の住宅街で爆音を響かせて、という使い方になったら困りますが、ごく普通の工場内でしたら許容範囲の音量ですのでそんなに不安がるほどではありません。 自宅に大掛かりな作業用のガレージを作ってそこで使いたい、そんな人がいたとしても並みのガレージでは使いこなせませんし、本気ならそのためにリフォームをするか工場を併設した設計の注文住宅を建てることになりますし、やはり個人宅で使用するのは困難なため工場で使う前提で考えるべきでしょう。 なので使用者もあまり騒音は気にする点でもなく、工業団地なら大きな音を出すマシーンの方が好まれると考えるならむしろ利点ともいえます。 赤ん坊のいる住宅街ではさすがに困るかもしれませんが、出入り口を閉じて稼動させればそこまで心配する必要もありませんし、音に敏感な作業員を多数抱えているのでなければ大丈夫かと思われます。 ただし作業場でラジオを流しているような環境ですとディスクジョッキーが何を話しているのか聞き取れない、なんてことにはなりそうですので、それだけは覚悟して対策を練ったほうがいいでしょう。