油圧プレスの利点

人の力ではできないこと

作業員男性のイメージ

工員の強力な味方油圧プレスが大人気の秘密を探ってみましょう。 まずなんといっても出力されるパワーが強大であること、これが第一です。 そんなに大きくない動力から莫大な出力がされるので、設備に広い面積や空間を必要とせず小規模な工場でも存分に何台も設置可能なことも、広く普及している理由になっているようです。 強烈で従業員がビビッてしまうようなパワーを持つマシーンは他にもありますが、設置のためにかなりの空間を用意しなければならないのなら使いやすいとはいえず、工場の効率の良さを考慮すると導入しずらいと上層部も判断するでしょう。 なのでサイズと出力のバランスもなかなか重要なのですが、その点油圧プレスはみんなが大満足の性能を有しています。 そして力加減も調節できるので、応用力もありどんな場面でも適応してよい仕事をしてくれることもなかなか素敵だと評判は上々です。 いくらパワーに優れていても常時大出力では困りますし、逆に使いにくいからと敬遠される結果になるのですが、油圧プレスはそんな心配もいりません。 繊細な作業が得意とはなりませんが、不必要なパワーで暴走気味の作業をさせることなく、安心して仕事を進めることができるのです。 この出力の調整ができないと大変なことになり、例えるなら原付バイクに大型バイクのエンジンを積むようなことになるのでしょうか。 原付の小さな車体ではエンジンからの出力を支えることが難しく、すぐに転倒して大怪我をしたりガードレールを傷つけたり電柱や街路樹に衝突するでしょう。 力をセーブできないとどんなに優秀なものでも活躍させられる場所は限られてしまい、それ以外の場所では迷惑な存在になってしまうのです。 また動作速度も調整できるので、利用目的にあわせてお好みのスピードとパワーで快適な製造作業を実現させています。 こんなに動作が早いと加工するのに都合が悪いな、という場合は少し速度を落とす調整をすれば解決で、融通が利くから扱いやすさもバツグンです。 そのシーンに合わせて最適な出力を設定できる、これはバイクで例えるなら原付バイクにも中型バイクにも大型でも、世の中のあらゆるオートバイに適応する夢のエンジンのようなものでしょう。 言い換えると、普通自動車免許を取得したからそれだけで運転できる50ccのバイクに乗ろうとする人も、そこからさらに自動車学校へ通って中型自動二輪の免許を手に入れた人、大型自動二輪まで獲得した人、その全ての人が等しく使えるエンジンが油圧プレスということになるのかもしれません。 さらに調整ができるのはスピードやパワーだけでなく出力の方向や距離だって自由自在に設定可能ですから、どんな作業でもさせることができます。 こんなに優れものなうえに持久力も備えており、長時間の業務でも嫌な顔をせず忠実に任務を全うしてくれるのも操作する作業員を喜ばせてくれます。 「はい、そのまま3分間押さえておいて」と命令すれば力を緩めずにギュッと加圧し続けてくれますし、人間と違って目を離した隙にさぼったりもしません。 疲れたからと手を抜くこともなければトイレに行きたいと言い出す心配もなく、とっても素直ないい子なのです。 これだけいいことばかりだと人間に作業させるよりも油圧プレスに任せたほうがよさそうな仕事だらけになり、事実あちこちの工場で作業員を減らしてこのマシーンを導入する動きがあるようです。 病気にもなりませんしメンテナンスを怠らなければそう故障もしないので、これから工場の主役になりそうな油圧の力を使った機械です。 というかすでにその座に就いているかもしれませんね。